花火の構造


 

〜まるく開く日本の花火〜

 

【竜頭】

 仕上がった花火玉を筒に静かに入れるために使います。


【玉貼り】

 玉皮の上に丈夫な紙を何枚も貼り、強度を与えます。


【割火薬】

 星を四方八方に飛ばす、とともに星に点火します。


【星】

 火薬により燃えて炎色反応を起こし、
   外側から内側へと星が燃えていきます。


【玉皮】

 球状の容器で、基本的には厚紙をプレスして作られていますが、

 今では、環境にやさしい玉皮(微生物が分解する)も用いられています。

 

【導火線】

 打揚げて、上空で開発させるまでの秒時合わせで長さが決まります。

 


 

『掛け星』〔右図〕

銀→赤→青のように金属の種類により、

外側から色が変化していくのです。

 

 

『切り星』〔右図〕

火薬を厚板状に固めて、

さいの目に切断したサイコロ状のもの。

単色の牡丹、ダリヤ星に使われます。

 


花火の種類


【割物】

 菊花火のように、球状に開くもの。


牡丹

椰子



 

【ポカ物】

 上空で玉がポカっと二つに割れ内容物を出すもの、割薬が少ないため割物が開くような大きな音がでません。

 

 


【型物】

 なんらかの形を描きだすもの。

 型物にもいろいろありますが、笑顔やハート型花火は、夜空の平面に絵を描くのと同じですから

 全方角から見ることはできません。2発に1発、あるいは3発に1発、見えるかどうかです。

 それでも自分の方に向いてくれた時はラッキーですね。


土星

麦わら帽子

笑顔



【芯物】

 複数の同心球が開く割物、一つの円でなく芯が入ってあるもの。

 

 


【八重芯】

 2重の芯が入っているもの。

 発明された当所は、これこそ究極の花火とされ、これ以上の芯は入らない最高の多重芯花火として

 「八重」と呼ぶようになったと云われています。

 

 


    八重芯


【三重芯】

 3重の芯が入っているもの。

 三重芯以上からは単純に芯の数を表しています。

 


 【四重芯】

 4重の芯が入っているもの。